12. 浜川御嶽 | 東御廻り聖地巡礼
浜川御嶽は、琉球開闢神アマミキヨが仮住まいをした場所として伝えられています。琉球の歴史と信仰に深く根ざしたこの場所は、琉球の創世伝説を物語る重要な拝所です。
浜川とは、海辺に湧き出る清水のこと。この水でアマミキヨは旅の疲れを癒し、近くの洞窟でしばらく過ごした後、ミントングスクへ移り住んだと伝えられています。今でも神聖な雰囲気が漂う、緑豊かな場所です。
浜川御嶽は、首里城の東方に位置する霊地を巡る「東御廻り」の行事で重要な拝所の一つです。琉球の国王や信仰の神女である「聞得大君」も、この地を訪れて参拝したと伝えられています。
古来より琉球王府や地域の人々に大切にされてきた浜川御嶽は、神聖な場所として多くの信仰を集め、現在も沖縄県内外からの参拝者が絶えない拝所です。
神名は「ヤハラヅカサ潮バナツカサノ御イベ」であり、近くにはヤハラヅカサを含む特別な拝所が点在しています。浜川御嶽を訪れた際には、ぜひこれらの拝所と合わせて参拝してみてはいかがでしょうか。