8. 知念城址 | 東御廻り聖地巡礼
知念城址は、沖縄最古の歌集『おもろさうし』にも謡われた知念按司の居城として知られています。
この城址は、東側の野面積みのクーグスク(古城)と、西側の切石積みのミーグスク(新城)という2つの郭から成り立っています。クーグスクは12世紀末頃に築かれ、ミーグスクは15世紀後半に築かれたと言われています。特に、正門と裏門の石造りのアーチ門が美しく、訪れる人々を魅了します。
明治時代まで知念番所(役所)や学校として使われていた歴史がある知念城跡。1972年には国の史跡に指定されました。東御廻りの拝所のひとつでもあり、琉球の歴史を感じることができる静かな場所です。
近隣には世界遺産に登録されている斎場御嶽があり、また知念城址の周辺には古い屋敷が点在しています。さらに、稲作の発祥地とされる泉「ウファカル」もあり、のどかな雰囲気を感じることができます。
知念城址は観光客が少ないため、静かに景色を楽しみたい方に最適です。時が止まったかのような雰囲気の中で、沖縄の歴史と自然をゆっくりと味わっていただける場所です。