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5. 対馬丸記念館 | 太平洋戦争の足跡と平和への祈り

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沖縄県那覇市にある「対馬丸記念館」は、1944年に撃沈された学童疎開船「対馬丸」の悲劇を後世に伝えるための施設です。 心に残る沖縄の旅のひとつとして、観光地とはひと味違う「平和を考える場所」である対馬丸記念館は、静かに多くの人気を集めています。

対馬丸記念館_1

乗船から沈没、漂流、救助に至るまで対馬丸に起こった出来事を資料や模型など様々な資料で丁寧に紹介されています。 乗船した子どもたちの表情や家族との別れ、そして生還した子どもたちの証言が紹介され、訪れる人々に戦争の悲惨さと平和の大切さを分かりやすく伝えています。

対馬丸記念館_3

壁一面には、犠牲者の写真が並び、それぞれに名前・年齢・出身校などの情報が添えられています。 これらの遺影は、戦争によって奪われた命を記憶し、戦争の悲惨さと平和の重要性を伝える役割を担っています。

対馬丸記念館_5

記念館内では、犠牲となった子どもたちの遺品や証言映像、学校教室や船倉ベッドなど当時の生活を再現した展示などを通じて、"命の尊さ"と"平和の大切さ"を感じることがきます。

対馬丸記念館_7

対馬丸事件は、戦後しばらく語られることがありませんでしたが、愛知県丹陽村「すずしろ子供会」の会長・河合桂氏が、犠牲となった子どもたちの慰霊塔がないことを憂い、建立を提案しました。 呼びかけにより児童からの募金と資材が集まり、1953年(昭和28年)5月5日、「小桜の塔」が建立されました。 これをきっかけに語り継ぐ活動が始まり、2004年には「対馬丸記念館」が開館しました。

対馬丸記念館_9

小桜の塔は白くシンプルな石造りで、塔の前には花を手向けられる台が設けられています。 「小桜」は当時の疎開児童たち=幼い命を象徴しており、小さな命が咲くように、そして散ってしまった命への哀悼の気持ちが込められています。

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