1. 栄町市場 | 沖縄酔い処放浪記
那覇の栄町市場は、ゆいレール安里駅から徒歩2分の距離にあり、昼はマチグヮー(方言で市場)、夜は飲み屋街として親しまれています。地元の方々に愛され、観光客にも人気のスポットとなっており、その魅力は多岐にわたります。市場周辺はどこか懐かしい雰囲気で、リーズナブルな価格で料理やお酒を楽しめるのが特徴です。
栄町市場の歴史は昭和24年(1949年)に遡ります。この場所にはかつて、ひめゆり学徒隊の母校である沖縄県師範学校女子部と沖縄県立第一高等女子学校が存在していました。ひめゆり学徒隊は沖縄戦で看護班として活躍し、その歴史的な出来事に因んで、地域が再び栄えることを願って栄町市場が生まれました。
市場内には多くのミュージシャンが集まり、音楽で栄町市場の魅力を伝える試みがなされています。「おばあラッパーズ」と呼ばれる地元のアーティストは、生まれも育ちも栄町のおばぁ3人組のユニットで、CD「めいどいん栄町市場」が発表され、全国的な注目を集めました。ウチナーグチ(沖縄方言)を交えたラップで市場への愛を歌い、栄町市場のファンを増やすきっかけとなりました。その他にも栄町にちなんだ様々なミュージシャンが集まります。
アットホームで地元の人々と観光客との交流の場となっており、飲み屋で地元の人たちと語り合ったり、地元ミュージシャンのライブを楽しめます。方言の「イチャリバチョーデー(一度会ったら皆兄弟)」という言葉の通り、お店の人やお客さん同士の距離も近く、お家にいるようなとてもゆったりした空間です。また、沢山のお店が立ち並ぶので、ちょい飲みやハシゴ酒にオススメです。
栄町市場は、沖縄の文化と歴史を感じられるスポットとして楽しめるエリアです。ディープでノスタルジックな雰囲気と美味しい食事、地元の人の温かな人柄に触れられる栄町市場で、沖縄の魅力を存分に体験しませんか?