1. 勝連城 | 二童敵討の舞台を巡る旅-組踊
沖縄本島の中部、勝連半島の根元に広がる丘陵上にそびえる、歴史と美が共存する勝連城跡。 琉球王国の重要な拠点として築かれたこの城跡は、その美しい城壁と圧倒的な景観で観光客を魅了します。 2000年にはユネスコの世界遺産に登録され、沖縄の歴史に触れることができる貴重な場所となっています。
城は南城、中間の内、北城という3つのエリアに分かれ、それぞれが美しい曲線を描いた城壁で仕切られています。 自然の断崖を利用した難攻不落の城として知られ、頂上からは青い太平洋が一望できる絶景が広がります。 また、城下には「浜川ガー」では絶世の美女と言われていた城主の娘が洗髪したとされる美しい伝説も残っている場所等、周辺にも歴史が残る文化物が残っています。
勝連城は14世紀初頭に築城され、阿麻和利の時代において最も栄えたと言われており、 しかし、阿麻和利が勢力を高め、「護佐丸・阿麻和利の乱」が起きた後、王府の攻略をも企てますが統一の試みは王府によって終焉を迎えます。 城内からは中国、元代の陶磁器等が数多く出土し、当時の栄華を感じられ海外貿易が活発に行われていた歴史が残されています。
この美しい城が舞台となったのが、「二童敵討」の物語。 父・護佐丸を野心の強い阿麻和利によって滅ぼされた、二童(鶴松、亀千代兄弟)が父の仇討ちのために立ち上がります。 阿麻和利の野宴を利用し、二童は踊り子に変装して彼の前に現れます。 美しい踊りで阿麻和利を喜ばせる一方で、その隙を突いて父の仇を討つ感動的なストーリーは、歴史とエンターテイメントが交差する瞬間です。
勝連城跡は歴史や文化、美しい景観、絶景の中でそして歴史を感じるストーリーを感じながら、心地よいひと時を過ごせます。