2. 名護パイナップルワイナリー | ブルーゾーン沖縄
沖縄のパイナップル産業は、1927年に本部町伊豆味でスムースカイエン種が導入され、その後石垣島でも1935年に台湾からの入植者によって栽培が始まりました。戦後、沖縄本島での本格的な栽培が始まり、経済成長とともにパイナップル産業は急増、サトウキビと並ぶ二大基幹作物として、沖縄県の経済を支えるまでに成長しました。
1992年に沖縄で初めてのパイナップルのワイナリー「名護パイナップルワイナリー」が誕生しました。 これは、地元で栽培されたパイナップルを原料にしたワインを醸造するという新しい試みでした。 パイナップルワインは沖縄県の地酒として、地元の原料と伝統を大切にし、創立当初から地元の人々に愛されています。
国内で販売されているパイナップルのシェアは、国産はわずか4%であり、残り96%は海外産のものが占めています。名護パイナップルワイナリーは、市場に少量しかない希少価値の高い国産パイナップルを使用して、県内ワインを製造しています。
パイナップルにはビタミンが豊富に含まれており、新陳代謝を促進し疲労を回復するのにとても効果的です。また、クエン酸も豊富なので、食欲を刺激し消化を良くする働きがあります。そんな栄養豊富なパイナップルを使用して、ワイン以外にもジュースや缶詰も製造しています。
パイナップルワインは、新しい南国のお酒として自由に楽しく飲んでもらいたいという想いで造られています。南国の気候を活かし、冷却技術の発達によって誕生したワインは、沖縄の伝統と革新が融合した象徴と言えるでしょう。パイナップルワインはこれからも地元の原料と地元の人々と共に、沖縄の新たな醸造酒として広く受け入れられ、地域の発展に貢献していくことでしょう。